ヴァイオリン覚書♪アリーナ・イブラギモヴァ:バッハ無伴奏Vnソナタ&パルティータ全曲演奏会
2014-12-23


と、そこから導き出される音の豊かさ、先弓で納める曲の微弱音が消え入る際に客席の息遣いまでシンクロするほどの一体感が、もう何とも言えない幸せな時間で、演奏していない私も、この曲を一緒に旅しているのだと、より深くこの曲に没入していく自分を心地よく感じました。

で、第T部が終演した時の第一声が「はぁ…ぜいたくすぎる」(笑)

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さてさて余韻を宿したまま、胸いっぱいお腹ぱんぱんな気分ではありましたが、実はお昼ご飯を食べ損ねて終盤お腹が鳴ってしまい(爆)素敵な演奏の深い音を不快音(爆)で遮っては申し訳ないので、がっつりスタバでチャージしました!!
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全部ぺろりと平らげたさ〜大食漢(笑)

◆第U部
無伴奏パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
今回U部は完売だそうです!やっぱりシャコンヌが入ってるからかな。サイン会もU部しかやらないし、人気が偏るのはやむなし?

そして……もう余計な言葉は要りませんね。
なんだろ、当初から彼女のバッハは高い評価を得てきたし、そのまま守りに入って同じニュアンス感で弾き続けてから新境地を開くのでもいいんじゃないかって思うのですけど、私ならきっとそうすると思うのですけど、多分この曲に対する向き合い方が、そもそも違う。

ほぼ毎年、どこかしらのコンサートで弾いたり、録音したりしながら、毎回どんどん変わっていく彼女のバッハは、彼女の人生の縮図を見ているようです。

なんて真摯で純粋な、音楽と楽器に対するあくなき探求心でしょうか。変化を恐れず、音楽と徹底的に向き合う矜恃を保ちながらも、己を前面に鼓舞するのではなく。

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